本の話 - 森博嗣「自分探しの楽しさについて」

2011 集英社
森 博嗣 先生

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先生自ら
「世間知らず」もとい
「社会知らず」と自己評価

そんな変わりモンの先生が
「自分探し」「その楽しさ」を語る

残念ながら
スッキリした結論を導き出せていないが
これは先生の力量不足ではなく
結論がないテーマを取り上げたせいだろう

難しいテーマだが
先生の読みやすい文章で
1時間ちょっとで一気に読める

内容は
「自分を探す」と言う奇妙な言葉を
 自分はどこに?
その楽しみはどこに?
他人と自分
社会と自分

と分けて先生なりに分析してくれている

この本自体の企画は
老若男女さまざまな人から
この手の相談を受けるからだそうだ


読めば読むほど
先生は普通ではない(一応 褒め言葉です)

理系的?
筋金入りの学者?
と言えば分かってもらえるだろうか


先生自身も書いているが
「変わりモンに相談するコト自体 間違ってるだろw」
と言うのが素晴らしく核心を突いていて笑える

しかしながら
「世間知らず」「社会知らず」の先生の
見い出したそれなりの着地点は
どんな人間にも少なからず参考になるはずだろう

他人が眩しく見えた時
ちょっと自分に迷った時
そっとあなたの背中を押してくれる一冊

オイラのように
悩みゼロ人間の方には
そのスタイルで間違っていないよ~と
再確認させてくれる一冊



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