本の話 - ジェフリー・ディーヴァー「ボーン・コレクター」

1999 文藝春秋
ジェフリー・ディーヴァー先生
池田 真紀子 先生翻訳

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ぶっちゃけ日本人の作品が
色褪せてしまうほどの濃密な内容とスピード感
ジェットコースター・サイコ・サスペンス
とはよく言ったものだ

お世辞抜きで面白い!

もちろんこれは
池田先生の素晴らしい翻訳があってのことだろう


この難解な専門用語や独特のスラングが飛び交う物語を
スピード感を失うことなく描いてくれている
素晴らしい仕事
っぷりだ


物語は
連続猟奇殺人事件が発生
ニューヨーク市警が捜査に乗り出すが犯人は捕まらない
そこで市警は
元ニューヨーク市警科学捜査部長で
超一流犯罪学者の異名を持つ
リンカーン・ライム
に捜査協力を依頼する

しかし彼は三年前の事故で負傷し
首・頭部・左手の薬指しか動かせない身体だった…

上記のように
身体的にかなり制約された人間が
頭脳だけを駆使し犯人を追い詰めていく様が最高
まさにジェットコースター・サイコ・サスペンス!


一癖も二癖もある脇役たちを
自分の体のように操り犯人が残した手掛かりを収集し
ベットで寝たきりながらも
頭脳はニューヨーク中・世界中を駆け巡り
現場に残した髪の毛一本・埃ひとつ見逃さない!


嬉しいことに
まったく想像もつかないようなドンデン返しが大盛り
しかもそのすべてがまったく嫌味もなく
スタイリッシュに駆け巡るうううううううう

ありがとう
このシリーズを教えてくれた方に感謝したい

それこそ
ジェットコースター並の速さで読み終え
読んだ尻から次回作
「コフィン・ダンサー」を予約したほどだ

苦言を呈そうとしたが見当たらないのが悔しい
強いて言えば「話が出来過ぎじゃね?」くらいか…

本格的な推理小説を探してる方に
超オススメしたい

因みにこの本を読後
とある日本人ベストセラー作家の
大ヒット推理小説(映画化もされた)を読んだが
子供騙しの薄い内容に悲しくなった

速攻でシリーズ制覇するぞ~
ありがと~

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