本の話 - 木皿泉「昨夜のカレー、明日のパン」

2013/04 河出書房新社
木皿泉 先生

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文句なし！！！！
今年の本屋大賞候補作は半分ほど読んだが
今のところ今作が断トツだ

全盛期の山田洋次監督作品のような
理想的な古き良き善人日本人しか登場しない
しかしながら
それに興冷めするどころか
逆に心を捉えて離してくれない

このままこの物語が終わらないまま
ずっとが続いて欲しいとさえ思った
この世界に浸っていたかったのだ

語り口・テンポ
物語の構成・つながりの妙
その全てがまったく嫌味のない
肩の力を抜ききったような職人技

まるで目の前で映画を観せられてるよう

この先生自体初耳であったが
有名な脚本家夫婦で
しかも今作が初めての小説とのこと

調べてみると
ギャラクシー賞・向田邦子賞・ドラマアカデミー賞…などの常連らしい

どおりで…

超おすすめ

この先生自体知らなかった己が恥ずかしい…

第11回本屋大賞ノミネート
「啓文社イチおし大賞2013」小説部門大賞受賞作
王様のブランチ（TBS系列）BOOKアワード2013大賞受賞作